安佐動物公園飼育記録集
Online ISSN : 2759-6567
エリマキキツネザルの人工哺育
鎌田 博
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2015 年 38 巻 p. 5-8

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抄録
2013年,雄雌1頭ずつ繁殖したものの母親が子育てを行なわなかったため,当園で初めての人工哺育を行なった.人工哺育の結果,雌は29日齢で腸炎のため死亡したが,雄が成育し群れへの合流を果たした.人工哺育個体では,自然哺育個体と比べ体重が軽く成長がゆるやかな傾向が見られた.このことから哺乳用のミルクの選定,授乳期間について再考する必要があった.また,成長の過程で低カルシウム血症を発症し飼育方法に問題が見られた.
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2015 広島市安佐動物公園
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