AUDIOLOGY JAPAN
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当科における補聴器フィッティングの現況 擬似音場検査システムを用いた評価法
佐野 肇竹内 義夫鈴木 恵子原 由紀岡本 朗子松平 登志正新田 光邦鐵田 晃久岡本 牧人
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2001 年 44 巻 2 号 p. 107-113

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抄録

当科補聴器外来にて, 補聴器をフィッティングし装用に至った症例について, その最終決定時の装用域値, ファンクショナルゲインを, 擬似音場検査システムを用いて測定し検討した。 最終時の装用域値は, 4000Hzを除いて初回フィッティングの目標値としていた30dBnHLにほぼ一致していた。 ファンクショナルゲインは, 装用域値30dBを達成するための利得, POGO, NAL-Rの3者の値と比較すると, いずれとも大きな差は認められなかったが, POGOの値と最も近似していた。 次に, 語音明瞭度検査の結果を良好群と不良群に分けて検討したところ, 良好群の装用域値は4000Hzを除いて30dBフラットであったのに対し, 不良群では250Hz, 500Hzの装用域値が大きい傾向を示した。

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