AUDIOLOGY JAPAN
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子ども用改良型イヤモールドの開発
三輪 レイ子伊丹 永一郎
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2002 年 45 巻 3 号 p. 251-257

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抄録

子どもが装用する補聴器は, 活発な身体の動き, 細い外耳道, 成長による形状の変化, 高度難聴による高出力型補聴器の使用などの条件が重なり, ハウリングを起こしやすい。 また, 耳介が小さく柔らかいため, 耳介上に補聴器を固定でき難い難点がある。 「子ども用改良型イヤモールド」は, 先に高齢者向に開発した「改良型イヤモールド」をモデルとし, さらに改良を加え発展させたものである。 改良のポイントは, 1. 入口部を工夫し弾力性をもたせ操作性と密着度を高めた, 2. 本体のサーモソフト材を柔らかくし密着度を高めた, 3. 補聴器とイヤモールドを結ぶチューブを狂いなく連結し安定性を高めたの3点である。 試着の結果, ハウリングの防止ならびに補聴器の安定性が確認され, 耳介の上に安定して装着できる補聴器を実現することができた。

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© 日本聴覚医学会
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