視聴覚教育研究
Online ISSN : 2433-0884
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高校における放送・視聴覚メディアを使っての総合的学習の研究(I)
吉田 貞介角田 尚子水越 敏行
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ジャーナル オープンアクセス

1980 年 11 巻 p. 1-18

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抄録
この研究は,高校におけるヒューマナイジングカリキュラムの開発をめざし,そのなかでの視聴覚メディアの効果的活用を求めたものである。その際つぎの三点に留意した。1) 人間というものを考えていくための教材内容の構成と,その伝達方法をどうするか。2) 生徒自身が人間として生きていくために,主体的に自己開発を続けていくにはどうするか。3) 生徒が,意欲をもって,自主的に,人間を探求していくための学習情報の収集と提供を,どうするか。それに対する結論はつぎのようである。1) 人間を中心としたカリキュラム編成のための3つの視点と,10の領域が抽出できた。それにもとづいて教科内容の統合を計ることができた。2) 「選択課題学習方式」「自作課題学習方式」の二つの方法により,生徒が意欲をもって自ら探究的に学習するようになってきた。3) 学習課題を解決していくためのワークブック,音声テープ,VTRテープ,文献などをパッケージ化した。それを使うことにより生徒の自発的な学習活動が一層活発になった。
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© 1980 日本教育メディア学会
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