木更津工業高等専門学校紀要
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高炉水砕砂コンクリートの諸性質に関する研究
植田 紳治
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1978 年 11 巻 p. 50-59

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抄録

近年,経済成長に伴う建設工事の増大によって,コンクリート骨材の需要が年々増加を示し,河川産骨材の供給が減少し,特に細骨材の供給は全国的に不足している.また,一方において省資源,省エネルギーの観点から,産業副産物の有効なる利用が望まれている.筆者らは,このような状勢のもと数年前より銑鉄生産に伴い発生する高炉水滓のコンクリート用細骨材への利用に関する研究を行なってきた.これまでの研究結果を要約すると, 適当な粉砕機で粉砕加工した水砕砂は加工の程度によって物理的性質も違うが比重2.7程度,吸水率2.0以下,粗粒率が2.2程度であれば 1)所要のワーカビリチー,コンシステンシーを得るのに単位水量の増加はほとんどない. 2)コンクリートの強度特性,凍結融解に対する耐久性に関しても山砂コンクリートとの差はほとんどなく,単独の使用も十分可能と思われる.

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© 1978 独立行政法人 国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
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