木更津工業高等専門学校紀要
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プレストレストコンクリートはりの疲労
黒川 章二
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1985 年 18 巻 p. 17-26

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抄録
予め防錆材で皮膜した PC 鋼材を用いるアンボンド PC は,コンクリートにひびわれが生じても耐久性を保持できるため,III種 PC への有効利用が考えられる.本研究は,通常のポストテンション PC はりとアンボンド PC はりの疲労試験を行って,両タイプのはりの疲労特性について比較考察した.また,PC はりの疲労寿命を推定する方法について検討した.その結果は,つぎの通りである. (1) アンボンド PC はりは,ボンド PC はりと比較して優れた疲労特性を持つ. (2) 繰り返し荷重を受ける PC はりの最大荷重時コンクリート応力を,松下らによる長方形応力ブロックに置き換えることにより,かなりの精度で PC はりの疲労寿命を推定することができる.
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© 1985 独立行政法人 国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
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