学校教育研究
Online ISSN : 2424-1504
Print ISSN : 0913-9427
ISSN-L : 0913-9427
第1部 学校教育における「実践知」の現在
教室内外の言説や経験を自分の力にしてきた教員の、学級経営における「実践知」とはなにか
岩瀬 直樹
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 32 巻 p. 74-

詳細
抄録
⑴ 教育界の変動と実践知発達をめぐる問題  教育界は日々変化し続けている。特に近年,学習指導要領改訂に向け様々な教育改革にまつわるキーワードが出されている。顕著な流行かつ動向といえるアクティブ・ラーニング(以下,AL)を例に考えてみよう。次期学習指導要領ではそのキーワードは消えているが,教育界には既に大きな影響を与えている。ALにまつわる書籍が多数出版され,またそれに関するセミナーが数々開催されている。さらには,ALを活性化させる学習環境として,学校建築のレベルからすでに多様な学びの場が提案されている(ベネッセ,2017)。だがこうした新たな学習環境が整備されたとしても,実践は従来通りのままというような学習環境の矛盾や対立も起きかねない。渡辺(2017)はこう指摘している。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top