電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
解説論文
MATLAB/Simulinkによるモデルベースデザイン手法を用いた高速追随機能付きOFDM変復調システムの設計法
松江 英明大田 健紘平田 幸広田邉 造
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2010 年 2010 巻 13 号 p. 13_48-13_62

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抄録

本論文では,MATLAB/Simulinkの概要を解説し,通信システムの基本であるディジタル変調方式について,そのモデル化例,変調スペクトル,アイパターン,信号空間配置図による表示例を示す.また,AWGN(Additive White Gaussian Noise,加法性白色ガウス雑音)による符号誤り率特性のシミュレーション例とその結果を示す.次に,高速追随機能を有するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,直交周波数分割多重方式)変復調システムを例に取り上げ,その設計に関して,MATLAB/Simulinkを用いてモデル化し基本動作を確認するデバッグ例について解説する.最後に,機能モジュールの最終ターゲットとして,FPGA(Field Programmable Gate Array,プログラム可能なゲートアレー)を選定し,実ハードウェア開発環境について解説し,実現した特性を紹介する.そして,モデルベースデザイン手法における今後の課題について述べる.

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© 2010 一般社団法人 電子情報通信学会
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