抄録
世界各国は,地球温暖化の問題を抱えている.その原因は,化石燃料の過剰な使用や森林の減少などにあり,それに伴い大気中の温室効果ガスの濃度が急激に増加したことが挙げられる.そのため,国内で種々の CO₂削減対策がなされている.本研究の目的は,白山市をモデルとした CO₂固定量を推算し,それを基に,将来の持続可能なエネルギ利用の存在を検討することである.そこで,本プロジェクトで実施した植物への CO₂固定化実験の結果から,植物に電場を与えることで植物の CO₂吸収量が増加する可能性を示した.これより,二酸化炭素の固定化の機能を有していることから,脱炭素化に有効であり,持続可能性が期待できることが確認できた.