抄録
昨年秋以降、国民にいち早く最先端の医療を提供するため、医薬品・医療機器分野のイノベーション創出のための取り組みを政府として推し進めてきた。本年4月には、「新健康フロンティア戦略」及び「革新的医薬品・医療機器創出のための5か年戦略」などの政策方針を公表したところである。
現在、厚生労働省が中心となり、この方針にそって、具体的な取り組みを進めている。診療報酬については「イノベーションの評価」に関して、先日の中央社会保険医療協議会(中医協)でも議題とされたところである。
以上の状況を踏まえて、医療機器関係施策の最近の動向と今後の方向性について、その趣旨を踏まえながら概説する。