2006 年 2 巻 1 号 p. 104-134
1990年に経済協力開発機構 (OECD) において高生産量既存化学物質のリスク削減を検討することが決定され、1992年より物理化学的性質、暴露情報、環境影響およびヒトの健康影響に関する既存化学物質の初期評価を行なっている。第19回および第20回SIAMの討議内容についてはすでに報告したが、本稿では第18回SIAMまでのOECD高生産量化学物質点検プログラムの進捗状況を報告する。第1回から18回SIAMまでには、加盟国全体として445物質の初期評価について合意されており、この間に日本政府は99物質の評価文書を提出し合意を得た。このうち、ICCAの支援の基で第11回から18回SIAMまでに42物質の評価文書を提出し合意されている。