2007 年 3 巻 1 号 p. 56-65
第23回のOECD高生産量化学物質初期評価会議は、2006年10月17日-20日に韓国の済州島で開催された。この会議では計51物質の初期評価文書について審議され、全ての初期評価結果および評価結果に基づく措置に関する勧告が合意された。日本政府は2物質、2-Ethylbutyric acid (CAS: 88-09-5) および2-(2-aminoethylamino) ethanol (CAS: 111-41-1) の初期評価文書を提出し、合意が得られた。なお、2-(2-Aminoethylamino) ethanol (CAS: 111-41-1) については、国際化学工業協会協議会 (ICCA) が原案作成を行った。本稿では、第23回初期評価会議の討議内容の概要を報告する。