2009 年 5 巻 1 号 p. 105-115
第27回のOECD高生産量化学物質初期評価会議が、2008年10月14-16日にカナダのオタワで開催された。この会議では計35物質の初期評価文書について審議され、すべての初期リスク評価結果が合意された。日本は、政府が原案を作成したSodium p-toluenesulfonate(CAS: 657-84-1)、国際化学工業協会協議会(ICCA)が原案作成した1,3-Benzenediol(CAS: 108-46-3)およびEUの評価文書をもとに作成されたN-cyclohexylbenzothiazole-2-sulphenamide (CAS:95-33-0) の初期評価文書をドイツと共に提出した。本稿では、第27回初期評価会議の討議内容の概要を報告する。