2009 年 5 巻 2 号 p. 201-209
第28回のOECD高生産量化学物質初期評価会議が、2009年4月15-17日にフランスのパリで開催された。この会議では計29物質(CAS番号で31)の初期評価文書について審議され、28物質(CAS番号で29)の初期リスク評価結果が合意された。日本は、政府が原案を作成した2-(1-Methylethoxy)ethanol(CAS:109-59-1)およびFluorescent-271(CAS:41267-43-0)、また、国際化学工業協会協議会(ICCA)が原案作成した2-tert-Butyl-6-(5-chloro-2H-benzotriazol-2-yl)-4-methylphenol(CAS:3896-11-5)の計3物質の初期評価文書を提出し、合意された。本稿では、第28回初期評価会議の討議内容の概要を報告する。