CHEMOTHERAPY
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Cefamandoleに関する基礎的・臨床的研究
大久保 滉岡本 緩子呉 京修右馬 文彦上田 良弘前原 敬悟牧野 純子
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1979 年 27 巻 Supplement5 号 p. 260-271

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抄録

新Cephalosporin系抗生物質であるCefamandoleについて基礎的・臨床的検討を行なった。
CefamandoleはCEZ, CFX, CET, CERなど他のCephalosporin系抗生剤と比べて, E. coli. Proteus mimbilisに対し特に優れめ抗菌力を示し, ラットでの臓器内不活性化も少なく, 十分な臓器内濃度, 胆汁中排泄が得られた。
Cefamandoleの1回1~2gを1日2~3回点滴あるいは静注で臨床例8例 (肺炎2例, 胆道感染2例, 尿路感染2例。副鼻腔炎1例, 腹膜炎1例) に使用し, 効果不明例および不適当例を除くと6例中4例に有効 (有効率67%) であった。副作用ないし臨床検査異常値としては好酸球増多 (1%-11%) 1例のみであった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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