CHEMOTHERAPY
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Cefuroximeにかんする基礎的ならびに臨床的研究
三木 文雄浅井 倶和久保 研二河野 雅和高松 健次
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1979 年 27 巻 Supplement6 号 p. 408-414

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抄録

β-lactamase抵抗性を保有する新しいcephalosporin系抗生物質, Cefuroximeについて検討を行ない, 以下の成績を得た。
臨床分離S. aureus, E. coli, Klebsiella, Proteus sp, の低接種菌量で検査したCefuroxime に対する感受性分布のピークは, それぞれ1.56μg/ml, 6.25μg/ml, 3.12μg/ml, 1.56μg/mlに存在する。臨床分離菌に対するCefuroximeの抗菌力をCefazolinの抗菌力と比較すると, S. aureusKlebsiellaに対してはとくに差が認められず, E. coliに対してはCefazolinのほぼ1/2, 逆にProteus sp. に対してはCefazolin の約2倍強力である。
悪性腫瘍, 膠原病, 副腎皮質ステロイド・抗癌剤投与など宿主側要因をもつ患者に発症した気管支肺炎2例, 肺癌二次感染4例, 胆嚢炎1例, 急性腎孟腎炎1例, 敗血症1例, 計9例にCefuroxime 1日2.0~4.59を点滴静注あるいは筋注で投与し, 著効1例, 有効3例, 無効5例の成績を収めた。筋注例に注射局所痛を訴えた例がある以外, 副作用は認められなかった。

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