CHEMOTHERAPY
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慢性複雑性尿路感染症に対するCefpiramide (SM-1652) の臨床効果
三橋 慎一
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1983 年 31 巻 Supplement1 号 p. 497-505

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抄録
Cefpiramide (CPM, SM-1652) を慢性複雑性尿路感染症の16症例に使用した。15例は1日1回1g, 1例のみが1回1g 1日2回投与で, すべて点滴静注により, かつ投与期間は5日間とした。UTI薬効評価基準による総合臨床効果は著効なし, 有効25%で, 除菌率の48%とともに, 芳しいものではなかった。この理由としては, 検出菌のMICが高いものが多かったことと, 投与量が少なかったことが考えられた。なお投与前検出中にP. aeruginosaはなかった。自他覚的副作用はみられなかった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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