抄録
Thienamycin誘導体であるimipenem (MK-0787) と腎dipeptidase阻害剤cilastatin sodium (MK-0791) の配合剤を複雑性尿路感染症27例に投与し臨床効果を検討した。投与量はMK-0787/MK-0791を250mg/250mgまたは500mg/500mg, 1日1~2回点滴投与により原則として5日間投与した。評価可能な21例の複雑性尿路感染症に対する総合臨床効果は著効11例 (52%), 有効7例 (33%), 無効3例 (14%) で有効率は86%であった。副作用に関しては1例に食欲不振がみられたが投与中止には至らなかった。