1986 年 34 巻 Supplement5 号 p. 575-579
Cefuroxime axetil (CXM-AX) はGlaxo社によって開発された新セフェム系内服剤で, 腸管壁で脱エステル化されてCefuroxime (CXM) として吸収されて抗菌作用を発揮するといわれる。16例の臨床症例に本剤1日750~1,500mgを使用し, その有用性および副作用につき検討した。効果判定可能症例14例中, 呼吸器感染症で72.7%, 尿路感染症では100%(両者合算して78.6%) の有効率であった。副作用は1例に好酸球増多を認め, また1例の多型滲出性紅斑の患者て本剤投与による発疹の増悪とGOT・GPTの一過性上昇を認めた。