抄録
Cefuroximeの経口用prodrugであるCefuroxime axetil (CXM-AX, SN 407) の急性毒性試験を行ない, 次のような成績を得た。
(1) マウスおよびラットに対する経口投与においては, 投与可能最大量 (3g/kg: 媒体1%CMCまたは10g/kg: 媒体オリーブ油) においても死亡例はみられず, また特異的な症状も認められなかった。
(2) ウサギに対する経口投与では衰弱がみられ, LD50値は約0.2g/kgであった。
(3) マウスおよびラットに対する腹腔内および皮下投与では, 懸濁液の大量投与に起因すると思われる腹腔内諸臓器の癒着, 投与部皮窟の障害等の局所症状がみられた。