CHEMOTHERAPY
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皮膚科領域におけるBMY-28100の基礎的・臨床的検討
金本 昭紀子赤木 理小原 淳伸神崎 寛子野原 望
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1989 年 37 巻 Supplement3 号 p. 844-847

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抄録
新しく開発されたセフェム系経口剤であるBMY-28100の皮膚科領域における基礎的・臨床的検討を行い以下の結果を得た。
1) 皮膚感染病巣より分離したStaphylococcus aureus 55株に対する50%MIC (接種菌量106CFU/ml) は, 1.56μg/mlであり, cefaclorに比し, 2管優れていた。
2) ラットに20mg/kg経口投与した場合の血清内, 皮膚内濃度 (皮膚内移行) は各, 2.0μg/ml/0.9μg/g (45.0%)(30分後), 6.2μg/ml/2.6μg/g (41.9%)(1時間後), 7.0μg/ml/3.6μg/g (51.4%)(2時間後), 4.1μg/ml/2.5μg/g (61.0%) であった。
3) 皮膚感染症13例にBMY-281001日750mg3分服で使用した。著効8例, 有効1例, やや有効4例で有効率692%であった。副作用として, 自他覚的症状はみられなかった。また, 臨床検査値異常も認められなかった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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