抄録
新しい注射用カルバペネム系抗生物質meropenemを菌血症2例, 髄膜炎1例, 肺炎14例, マイコプラズマ肺炎3例, 異型肺炎1例, 肺膿瘍1例, 咽頭炎1例, 感染を伴ったDPB1例, 慢性肺気腫症1例, 間質性肺炎1例, 肝膿瘍1例, 急性腎孟腎炎1例に使用した。本剤の臨床効果は, 著効3例, 有効18例, やや有効2例, 判定除外5例であり, 細菌学的効果は消失9例, 減少1例, 交代1例, 不明17例であった。本剤によると思われる副作用は認められなかったが, 臨床検査値の検討で, 肝機能障害などを5例で認めた。