大阪大学 大学院工学研究科
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系
2023 年 28 巻 2 号 p. 139-146
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災害・事故が増加傾向にあるなかで,災害・事故に伴う,化学物質排出事象への備えや可能な対策オプションの準備が求められてきた。本稿では,災害・事故時を対象として,化学物質の非定常排出事象をリスク論に基づき対策オプション評価のプロトタイプを整備するとともに,想定した事象に適用し,参考事例として知見を整備した。プロトタイプモデルの軸としては,指標性を念頭においた,シナリオの構築,段階的リスク評価と費用対効果推計からなる。土壌圏,水圏,多媒体圏をとりあげた事例解析を紹介し,事前対策について考察した。
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