智山学報
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『最後潅頂常行心要法』について(智豊合同教学大会紀要)
苫米地 誠一
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1997 年 46 巻 p. 143-219

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抄録

小野僧都成尊(一〇一二〜一〇七四)または、醍醐三宝院勝覚(一〇五七〜一一二九)の製作とされる『最後潅頂常行心要法』という書物が写本に依って伝えられる。本書は、目録等に於ても、殆どその存在が知られておらず、成尊や勝覚の製作とするには疑問があり、恐らく鎌倉期の成立であろうが、この時代の真言宗の成仏思想の展開や往生信仰(密教浄土教)の姿を示す貴重な資料の一つと思われるので、ここに紹介し、本文を翻刻する。

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1997 智山学報
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