和洋女子大学
1998 年 47 巻 p. 263-275
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
『代集』の「大原集 証心撰、おおはらの歌。」の一行の記録をたよりにして、長明『伊勢記』の旅の同伴者証心法師の考察をした。『大原集』の証心は『朗詠要抄』の藤氏朗詠相承系譜にみえる中原有安の弟子証心と同一人物であるとし、証心像を拡大した。『大原集』の証心の存在は、長明と洛北大原とのかかわりを明かし、長明の履歴解明、『方丈記』解釈にも資することになるわけで、「大原集 證心撰、おおはらの歌。」という一行の記録は貴重であると言わねばならない。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら