ケモインフォマティクス討論会予稿集
第28回情報化学討論会 大阪
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口頭発表
立体異性の図形的表現としてのマンダラ
*藤田 眞作
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p. J01

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抄録

分子の対称性と組み合わせ論的数え上げを統合的に理解するために,マンダラという概念を提案する.ある分子の点群の位数と同じ数の置換位置をもつ図形を「正則体」(regular body)と称する.正則体の置換位置を分子の点群の部分群に適合するように分割することを「分節」(segmentation)という.正則体をさらに正則体に配置した図形を「マンダラ」(mandala)と称する.マンダラを分子の点群の部分群に適合するように分割することを「集約」(assemblage)という.「分節」と「集約」は数学的には同一の取り扱いができるので,分子内部の立体化学,分子間の立体異性,さらには組み合わせ論を統合的に取り扱う新しい方法となる.

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© 2005 日本化学会
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