主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会, 大阪大学大学院薬学研究科, 教育システム情報学会 (協賛)
p. JP14
タンパク質の機能を解明するためには、エネルギー極小点における平衡構造の静的な様相や動力学的な特徴だけでなく、熱力学的な性質を理解することが重要である。特に、タンパク質の活性が著しく温度に依存することから、タンパク質の熱的ゆらぎは活性や機能の理解に重要であることを示唆している。そこで、我々はHIV-1プロテアーゼに対する、リガンドや水分子との複合体について基準振動解析を行ない、様々な振動モードの組み合わせについて調べた。調和振動モードを利用したタンパク質・リガンド複合体の誘起的な立体構造変化について解析を行なった。