主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会, 教育システム情報学会 (協賛)
p. O1
我々はすでに構造記述子のひとつであるフィンガープリントの特徴を表す指標として、「識別能」を定義した。本研究では、識別能が化合物データベースにおけるフィンガープリントの構造特徴の使用状況を反映させることから、識別能のデータセット依存性について検証を行った。複数の化合物データベースを用いて識別能の違いを確認したところ、データベースによって識別能が異なっており、データセット依存性があることが確認された。また化合物のサイズを数値的に示す分子量を影響因子として考え、分子量で区切ったデータセットを作成してそれぞれの識別能を求めたところ、分子量に対する識別能がフィンガープリントにより異なる変動傾向を示す事を明らかにした。