ケモインフォマティクス討論会予稿集
第36回情報化学討論会 つくば
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口頭発表
Membrane bioreactorにおける長期的ファウリング予測モデルの開発
*大石 隼人金子 弘昌船津 公人
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p. O8

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抄録
膜分離活性汚泥法(membrane bioreactor, MBR)は排水中の有機物を活性汚泥中の微生物により分解し、その活性汚泥と処理水とを膜を用いて分離する水処理技術である。MBRにおいてmixed liquor suspended solids(MLSS)の濃度は長期的なファウリング予測やプロセス管理の面で重要な変数であるが、測定にはコストや時間がかかる。そこで、本研究ではMBRにおけるMLSS濃度を運転条件や水質から予測するモデルの開発を行った。汎用性が高く精度の高いモデルを構築するために3つの異なるMBR装置で測定されたデータを用いて解析を行った。3つのデータを用いてモデルを構築することにより汎用性の高いモデルが構築できることを確認した。また、genetic algorithm based partial least squares(GAPLS)法による変数選択とモデル構築に用いる説明変数の検討により、処理水の水質や膜槽における粘度がMLSS濃度予測の際に重要な変数であることが示唆された。
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