ケモインフォマティクス討論会予稿集
第37回情報化学討論会 豊橋
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ポスター発表
密度汎関数及びフラグメントMO法による多孔性金属錯体の安定性の解析
*杉本 拓也水島 達朗岡本 晃澄栗田 典之
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p. P11

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抄録

近年、新規な多孔質材料として、多孔性金属錯体(Metal Organic Frameworks:MOF)が注目されている。MOFは、金属イオンと有機配位子が配位結合によって交互に結び付き、錯体構造を形成する。錯体形成に用いられる金属イオンや有機配位子には様々な種類が存在し、それらを組み合わせることで多種多様なMOFを生成することができる。本研究では、様々な有機配位子を用い、MOFの最小単位の構造を作成し、密度汎関数法により安定構造を求めた。さらに、フラグメントMO計算により、金属と配位子間の相互作用を解析し、どのような構造の有機配位子が、MOF構造をより安定化するかを明らかにした。その結果を基により安定なMOF構造を形成できる新規有機配位子を提案した。

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