ケモインフォマティクス討論会予稿集
第38回ケモインフォマティクス討論会 東京
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ポスター発表
大規模FMO解析に基づくファーマコフォアモデルの構築
*安尾 信明吉野 龍之介稲岡 ダニエル 健萩原 陽介大野 一樹折田 正弥北 潔関嶋 政和
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p. 116-119

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抄録
創薬において,活性化合物に重要な特性を抽出したファーマコフォアモデルを構築することは,新規活性化合物獲得の観点で有用である.本研究では,熱帯病の一種シャーガス病を引き起こす原虫Trypanosoma cruziのジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ (TcDHODH)を標的とし,非経験的量子化学計算を行うフラグメント分子軌道(FMO)法を用いてファーマコフォアモデルを構築した.TcDHODHと基質であるオロト酸,既知の阻害剤であるオキソン酸,阻害活性をもつ43種のオロト酸誘導体それぞれとの相互作用を計算し比較した結果,ファーマコフォアとなる4点の共通した相互作用と1点の特徴的な相互作用が得られた.また,この特徴的な相互作用はHuman DHODHとの特異性をもたらす可能性も示唆された.
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