ケモインフォマティクス討論会予稿集
第40回ケモインフォマティクス討論会 山口
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ポスター発表
データ駆動型アプローチに基づくELNESスペクトルの再現及び解釈
*清原 慎溝口 照康
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p. P6-

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抄録

電子線によって内殻電子が非占有軌道に励起される際のエネルギーを測定する手法ELNESは,高い時空間分解能で原子及び電子状態を解析することができる強力な手法である。しかしELENSから実験スペクトルからそのような情報を得ることは容易ではなく,一般には理論計算によりスペクトルを再現・比較し,専門的な知識を持ってそれらを解釈する必要がある。1つ1つのスペクトルに対してこのような解析をする必要があり,装置の発展により膨大な数のスペクトルが現在では,このような”人駆動型”の解釈手法は限界を迎えつつある。そこで本研究では,理論計算や専門的な知識を必要せず,かつ膨大なスペクトルデータの解析を可能とする次世代のELNESスペクトルの再現及び解釈手法の開発を試みた。結果,階層型クラスタリングと決定木を組み合わせることで,構造の情報とスペクトルデータの相関性を結び付けることに成功した。

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