中部日本整形外科災害外科学会学術集会 抄録集
第105回中部日本整形外科災害外科学会
セッションID: 2-E-O-25
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O-35 下肢1
脛骨骨折に対するアナトミカルプレートを用いたMIPO法の治療経験
宮崎 展行川上 守田畑 孝堀川 浩司中村 了生
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抄録
(目的)骨折治療の概念がRigid fixationからBiological fixationに変遷していき、髄内釘が適応にならない骨折型に対してMinimally Invasive Plate Osteosynthesis(以下MIPO)が広く行われ、良好な結果が報告されている。しかし、MIPO法の問題点も指摘されており、そのひとつがプレートベンディングである。我々はこの問題を解決すべくアナトミカルプレートを用いてMIPO法を行ったので報告する。(対象および方法)2003年10月から2004年12月に当院でアナトミカルプレートを用いてMIPO法を行った脛骨遠位部骨折2例、脛骨近位部骨折1例を対象とした。(結果)全例においてアナトミカルプレートは骨幹部から骨端部によく適合し、骨癒合を得た。遠位部骨折1例で健側と比べて7度の内反を生じた。(考察)MIPO法にて手術を行う際、骨折部すべてを展開しないが故に、プレートを骨に適合させるのが困難という問題がある。またベンディングしたプレートと骨との適合は透視に頼らざるを得ず、ベンディングを繰り返すことにより被爆時間も長くなる。われわれはアナトミカルプレートを用いることにより比較的容易に骨幹部から骨端部にかけて骨とプレートの良好な適合が得られた。(結論)髄内釘が適応とならない骨端部や関節内骨折を含む脛骨骨折においてアナトミカルプレートをもちいたMIPO法は有用である。
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© 2005 中部日本整形外科災害外科学会
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