コンクリートジャーナル
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コンクリート打設後の温度計算方法について
断熱温度上昇を考えたコンクリート温度の変化
野尻 陽一
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1967 年 5 巻 8 号 p. 33-40

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抄録

コンクリートは, 水, セメント, 砂, 砂利の混合物で, これらのうちのセメントと水が結合することにより硬化し, その構造材料としての機能を発揮するものである。セメントと水の化合, すなわち水和作用の際に反応熱が発生するが, この熱はたとえば寒中コンクリートの場合などには有効に利用することにより, 特別に給熱養生を行なわずにすむ場合もあるし, 暑中の施工あるいはマスコンクリートのような場合にはこの熱による温度上昇のために, 構造物が重大な影響を受けることもある。
本報文は, このような温度上昇の大きさ, またコンクリートあるいは型わく表面から放散する熱を考えた場合のコンクリート構造物の温度を近似的に計算する方法について述べるものである。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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