Cough Investigation
Online ISSN : 2759-6087
総説
咳感受性亢進機序から考えるP2X受容体拮抗薬の新規鎮咳薬としての可能性
亀井 淳三
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 1 巻 p. 2-6

詳細
抄録

慢性咳嗽の治療には末梢気道における咳感受性の亢進を直接抑制する末梢性鎮咳薬が有用である.著者らはATPが咳感受性亢進に重要な役割を持つことを世界で初めてin vivoで明らかにし,その受容体であるP2X3受容体に対する選択的拮抗薬ゲーファピキサントが慢性咳嗽の新規末梢性鎮咳薬として開発された.そこで,咳感受性亢進機序について解説するとともに,P2X3受容体による咳感受性亢進機序について紹介したい.

著者関連情報
© 2024 日本咳嗽学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ[表示-改変禁止4.0国際]ライセンスの下に提供されています.
https://creativecommons.org/licenses/by-nd/4.0/legalcode.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top