抄録
1990年から1992年にかけてエクアドル各地の海岸域において天然椎エビ・魚類の出現調査を行った際、6種類の椎エビ採集漁具を観察した。それらは固定式3漁具、移動式3漁具の計6漁具である。唯一エンジン付きの"Surface skimming net"を除いていずれも人力、潮流を利用する省エネルギータイプで、10年以上エクアドルにおいて屯統的に使用されているものである。各漁具の構造を説明図示し、かつその使用方法が椎エビの生態に適っていることを述べた。そして、椎エビの他にも生きて採集される稚魚・カニ類の有効利用の必要性に言及した。