層状複水酸化物への含フッ素化合物の取り込みとその熱分解

抄録

パーフルオロ界面活性剤(PFS)は、生体内における蓄積性や地下水の汚染など新たな環境汚染物質として報告されている。本研究では、共沈法による層状複水酸化物(LDH)へのPFSの取り込み、およびその熱分解挙動について検討を行った。その結果、PFSは乱雑に層間へ取り込まれることが確認された。また、LDH層間に取り込むことによりPFSの熱分解を促進させることが可能となった。