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論文
暖温帯のミズゴケ湿原,山室湿原(滋賀県)の珪藻
三村 武士大塚 泰介
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 32 巻 p. 24-32

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抄録

滋賀県米原市の山室湿原の珪藻植生を調査した。本湿原は谷底に発達した中間湿原で,暖温帯に位置するにもかかわらず薄い泥炭層をもつミズゴケ湿原である。調査を2007年4月21日に行った。水質は弱酸性(pH 5.3–5.8)で低電解質(2.8–3.4 mS m-1)だった。維管束植物およびミズゴケの表面,および泥炭の表層から計24本の試料を得た。22属65種(うち6種は未同定)の珪藻を分類し,顕微鏡写真付きのチェックリストを作成した。種数が最も多かったのはEunotia(16種)で,Pinnularia(8種)がこれに続いた。

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© 2016 日本珪藻学会
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