抄録
現在,液晶,ゲル化及び超分子などに代表されるように分子をナノオーダーで集積・制御できるナノテクノロジーの研究分野が重要視されている。これまでに、我々は複数のアルキル基を有するシアノトロポン並びにビトロポン誘導体が液晶性を示し、特定の有機溶媒に対してゲル化能を有することを報告した。本研究では、新規機能性ナノマテリアルの開発を目的として、1-3本のアルキル基を有する安息香酸トリフェニルアミン誘導体を合成し、その液晶性並びに有機溶媒に対するゲル化能について評価した。これらの結果について報告する。