抄録
二電圧により駆動する液晶レンズはすぐれた光学特性を有していることから撮像デバイスへの応用が試みられている。透明な高抵抗膜を使用することで大口径で且つ低電圧駆動の液晶レンズが提案されている。また、抵抗膜を液晶層側に配置した構造の液晶レンズも発表されている。パターン電極と液晶層の間隔を300μm以下にすることが可能となるため大幅に電圧を低下することができた。本研究では、透明高抵抗膜の効果および印加電圧のレンズパワー依存性について数値解析を行った。すなわち媒質の比抵抗、駆動周波数、のレンズパワーへの効果について、同構造の液晶レンズにおける実験結果と比較検討を行った。