抄録
一般に側鎖型液晶性ポリマーのガラス転移温度は室温以上であるため、室温での外場の変化に対する応答性は低い。メソゲン基の運動性を向上させるには、柔軟なトリシロキサン結合を側鎖メソゲン基と主鎖を繋ぐスペーサーとして用いるのが有効ではないかと考えた。しかし嵩高いジメチルシロキサン基が液晶性を阻害するため、メソゲン基とトリシロキサン結合の間にさらにある程度の長さのアルキレン鎖を導入することによって、氷点下から室温付近にかけて液晶性を発現することがわかった。さらにアルキレン鎖長がメソゲン基の運動性にどのような影響を与えているか誘電緩和測定を用いて調べたので報告する。