岩手医科大学医学部病理学第一講座 岩手医科大学医学部外科学第一講座
1969 年 45 巻 1 号 p. 65-79,8
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潜在性甲状腺癌の頻度および臨床病理学的特徴について研究した.臨床的にも肉眼的にも癌腫の存在を明らかにしえなかつた320例の剖検例甲状腺を材料として連続薄切片を作り, 組織学的に精査した.その結果320例中44例 (13.8%) に潜在性癌を発見し, 組織像では乳頭腺癌31例 (70.5%), 小胞腺癌12例 (27.3%), 索状癌1例 (2.2%) で, そのぞち硬化癌21例からなる.甲状腺にはこれを精査すればかなりの率に潜在性癌の存在することを知つた.
内分泌學雑誌
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