実験動物彙報
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シマリス (縞栗鼠Asiatic chipmunk) の生態
白井 邦彦
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1955 年 4 巻 4 号 p. 39-42

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抄録

1) シゼリスは, 生活環境に対する高適応性を持つ。
2) シマリスは, 単独行動者であるが, 多数個体の集合することもあつて, 或程度の集団生活の司能性も考えられる。
3) シマリスは, 昼行性であるが, 夜間も活動することがある。
4) シマリスは, 樹上生活者というより, 寧ろ.地上生活者と見なすべきである。
5) シマリスは, 夜間, 空洞中に眠る。
6) シマリスは, 雑食性であるが, 植栽植物を好嗜する。
7) シマリスは, 11月下旬~4月中旬 (於北海道自然界) の間, 地申の孔に蟄居する。然し, 稀に積雪上に出現しているものもある。
8) シマリスは, 繁殖を地表上の空洞や, 樹洞内に於て行い, 年2回出産すると思われる。
9) シマリスは, 性陽性で, 警戒心に乏しく, 人を畏れない。
10) シマリスは, 飼育容易で, 往時は愛玩動物として, 韓国産のものが, 多数移入されていた。

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