実験動物
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ICR-JCL系マウスの発育成長に関する研究
第2報主要臓器の重量
茨木 弟介野村 晋一
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1970 年 19 巻 4 号 p. 133-140

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抄録
ICR-JCL系マウス雌雄併せて158匹について, 生後10週令までの間, 主要臓器 (脳, 心, 肝, 脾, 腎, 精巣, 卵巣) の重量を計量し, 成長に伴う変化を追跡した。
1) 脳の重量は他の臓器に比べてもっとも早い時期 (生後5~6週令) に安定する。
2) 脳, 心, 肝および腎の成長曲線のパターンはおおむね体重のそれと類似するが, 脾の成長曲線は異質のパターンを示し, 生後3~4週令にピークがある。
3) 生殖腺重量は増量の一途をたどり, 観察期間内では安定した値に達することはなかった。
4) いづれの臓器についてみても, 生後3~4週令に明らかな変曲点が存在し, また7~8週令にも変曲点が認められるものが多い。この結果は外部形態にみられた特徴と一致する。
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© 社団法人日本実験動物学会
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