実験動物
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実験動物の臨床生化学的正常値に関する諸問題
長瀬 すみ
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1976 年 25 巻 3 号 p. 149-210

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抄録
このむずかしいテーマについて実験を重ねれば重ねる程, 多くの因子について考えさせられるが, 現実には多くの実験動物を用いて次々にデータが出され, その結果が我々自身にはね返ってくる以上, 手をこまねいていてはならない。比較的早期よりこの方面を手がけた者として, 乏しい経験をそのまま卒直に伝え, 志を同じくする人々と問題点について討議し, 今後の向上を目ざすきっかけにでもなればと考え, ここにあえて筆をとることにした。できる限り, 実験データを中心に問題点を整理したいと考え, 現在まで気のついた諸点について述べたがこの機会にさらに若干のデータを加え「実験動物の臨床生化学データ」として記述することにした。不充分な点も多いが, 今後この道をすすむ若い人々に, 少しでも役立つことがあれば幸である。なお, この仕事は下記の共同研究者とともになされたものである。
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© 社団法人日本実験動物学会
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