抄録
Jcl: SD系ラットにより無アルブミン血症ラットの分離育成に成功した。本無アルブミン血症は常染色体劣性遺伝子によるミュータントである。血清総蛋白量は正常ラットと変らないが, アルブミン量が約4mg/dlと極めて少なく, グロブリン量が増加している。また血清コレステロール値やトリグリセライド値の高い高脂血症を呈す。特に血清中のアルブミン量とコレステロール値の相関係数は-0.92ときわめて高い。成長, 繁殖は良好で現在までのところ特異な症状は認められない。
多くの点から本ラットはヒトの無アルブミン血症のモデルとなりうるとともにアルブミンの機能に関する研究等にも有用な実験動物と考えられる。