抄録
compound 48/80およびca2+ ionophore A23187によるBALB/c, BDF1, CDF1, C3H/He, C57BL/6, DBA/2, ddY, ICR系マウス腹腔内肥満細胞からのヒスタミン遊離の系統差について検討した。compound 48/80によるヒスタミン遊離率は, BALB/c, ddY, ICRが高く, BDF1, CDF1, C3H/He, C57BL/6, DBA/2では低かった。Ca2+ ionophore A23187によるヒスタミン遊離率は, BALB/c, BDF1, CDF1, C3H/He, DBA/2, ddY, ICRがたかく, C57BL/6では低かった。これらの結果は, マウス肥満細胞のヒスタミン遊離には系統差のあることを示唆している。