Experimental Animals
Online ISSN : 1881-7122
Print ISSN : 0007-5124
ネフローゼ好発性ICGN系マウスの開発
―その由来, 繁殖能力および糸球体腎炎の発症率について―
小倉 淳郎浅野 敏彦松田 潤一郎野口 洋子山本 美江高野 薫中川 雅郎
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 38 巻 4 号 p. 349-352

詳細
抄録
ICGNマウスは, 正常なYok: ICR系コロニーより分離された非増殖性の糸球体腎炎を伴うネフローゼ好発性系統である。現在までに10代兄妹交配を継続したところ, 各世代で一定の発症率 (>13.0%, 70日令) を維持した。正常雌と発症した雄を選択して交配すると, 発症率は38.8% (n=49) となり, 更に, 発症した雌雄の交配により100% (n=12) 発症した。発症率に雌雄差は無かった。通常生後40から150日の間に発症し, その後2ヵ月以内に死亡する。交配に正常な雌を用いれば, 十分な繁殖成績が得られることが明らかになった。
著者関連情報
© 社団法人日本実験動物学会
前の記事 次の記事
feedback
Top