抄録
センダイウイルス (SV) とマウス肝炎ウイルス (MHV) /唾液腺涙腺炎ウイルス (SDAV) /Parkerラットコロナウイルス (PCV) の抗体検査用ELISAキットを試作した。2次反応試薬として, マウス検査用にはプロテインAを, ラットには抗ラットIgGを使用し, SVMN株とMHV Nu-67株をそれぞれ蛋白濃度2μg/mlと5μg/m1に調整して固相化抗原とした。判定は肉眼で実施することとした。試作キットの信頼性評価のため, 147機関の協力を得て, 10, 094検体のマウス, ラット血清を材料とする野外試験を実施した。その結果, 2種のキットはいずれも特異性にすぐれていたが, MHVを抗原とするキットについては, マウスのMHV抗体, ラットのSDAV/PCV抗体のいずれに対しても検出感度が不充分であり, 抗原の改良が必要であると考えられた。