Experimental Animals
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ラット, ハムスターおよびマウスに対するp-Chloroamphetamine (PCA) による誘起射精
斎藤 徹青木 忍首藤 康文外尾 亮治佐々木 敬幸天尾 弘実若藤 靖匡杉山 公宏高橋 和明
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1991 年 40 巻 4 号 p. 561-563

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抄録
雄ラット, ハムスターおよびマウスに対するp-Chlo-roamphetamine (PCA) による誘起射精について検討した。PCAの用量は0.078125~160mg/kgであり, 各動物種とも腹腔内に単一投与された。その結果, 投与後2時間以内に射精の認められた割合は, ラットの0.625mg/kg群で0/8 (0%) , 1.25mg/kg群で4/10 (40%) および2.5mg/kg群で8/8 (100%) であり, ハムスターの0.078125mg/kg群で1/6 (16.7%) , 0.15625mg/kg群で5/6 (83.3%) および0.3125mg/kg群で8/8 (100%) であった。上記のラットおよびハムスターのED50 (Effective dose in50%) 値はそれぞれ1.3397 (1.0732~1.6725) および0.1105 (0.0802~0.1522) mg/kgであった。これに対して, マウスでは全ての用量群において射精を示した個体は認められなかった。以上の成績より, PCAによる誘起射精には明らかな種差が観察された。
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© 社団法人日本実験動物学会
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